カナリア諸島、喫煙とVAPEに関する厳しい新ルールを検討

スペインのカナリア諸島では、受動喫煙のリスクを軽減し、明確な禁煙メッセージを発信することを目的に、カフェやレストランのテラス席の禁煙化を検討している。保健省の情報筋によると、政府関係者は、スポーツ施設、バス停、学校や医療機関の外のエリアまで禁煙を拡大することを提案するこの計画におおむね賛成しているという。

さらに、地域間保健協議会（Interterritorial Health Council）で議論されている新しい禁煙総合計画では、VAPEや電子タバコ製品の販売を規制し、他の場所でのタバコとの闘いに呼応する税制上のディスインセンティブを導入する。タバコ関連製品を一般的な「ノンブランド」パッケージにする動きも検討されている。

テネリフェ島、ランサローテ島、グラン・カナリア島の3島はスペインの自治共同体を形成しており、この新しい規則をスペイン全土に広めたいと考えている。

提案された法案は、公衆衛生上前向きな一歩であると広く受け止められているが、対策を支援し実施するための資金がどのように各地域に配分されるかについては疑問が残る。また、タバコ業界の代表者は、地域における雇用喪失の可能性について懸念を表明している。

ラス・パルマス大学の学者によれば、島々はすでに多くの存続問題に直面しているという。貧弱な下水インフラ、道路の混乱、慢性的な住宅不足などである。従って、タバコとベイプに関連する法律をどの程度優先させるべきかは議論の的となるに違いない。当局は、イギリスやオーストラリアなど、タバコ製品がノーブランドのパッケージで何年も販売されている国の経験から、この動きを支持する影響力のある証拠を求めている。

カナリア諸島は、北欧の日光浴愛好家にとって一年中人気のある保養地だ。2023年には英国からの訪問者だけで570万人を迎えた。そのような旅行者の多くは、免税品での買い物や、島でのタバコ製品の安さに価値を見出すことで知られている。しかし、スペインを訪れる観光客が何を望み、どのように行動したいかは、しばらくの間、反社会的な行動や過密状態にうんざりしている地域社会のニーズや希望と天秤にかけてきた。